1955年に発売されたRolleiの二眼レフカメラ ROLLEIFLEX 2.8Dは、翌年に生産終了したRolleiの中でも製造期間の短い製品です。
短い期間ではあったものの、生産台数は約20,000台と多く人気のあるカメラでした。
レンズは、カールツァイスのプラナー80mmF2.8かシュナイダーのクセノター80mmF2.8を採用しています。
シリアルナンバーが個体それぞれに付与されており、このカメラには1,600,000〜1,620,999の値が付いています。
従来のカメラは、レリーズロックがプラスチック製で、ちょっとした動作で壊れやすいことが難点でした。
しかし、Rollei ROLLEIFLEX 2.8Dからは、レリーズロックがプラスチックから金属製のパーツへ変更になったことで破損が少なくしっかりとロックします。
シャッター部分はコンパーから新型へ変更となったのは良かったものの、絞り羽根は5枚へと変わりました。
このカメラには、撮影時に使うたびに調整は必要になるものの、ピントルーペを調節する視差補正機能が付いています。
また、露出計は搭載していないので単体露出計かアプリでの調整が必要です。
Rollei ROLLEIFLEX 2.8Dの中古は、プラナーレンズのほうが高値で取引されている傾向があります。
2.8Fに比べると手に取りやすい2.8Dは、クラカメファンのみならずフィルムカメラを始めようと考えている人にもニーズの高いカメラです。