1986年に発売されたRolleiのSL66SEはSL66シリーズの中判一眼レフカメラのSL66Eの改良機として展開されました。
ライバル社であったハッセルブラッドを研究し対抗して造られたSL66シリーズは、ハッセルブラッドのカメラを参考にしつつも真似ただけではない独自の性能を持っています。
すべてのモデルにおいてシャッターが縦走り布幕フォーカルプレーン式の機械制御が可能で、電池がなくてもシャッターを切ることができます。
また、外観もこの機能を十分に発揮するために少し変わった構造をしており、ボディ側面のダイヤルによってスムーズに蛇腹を繰り出せるフォーカシング機構や、レンズとフィルム面の角度を上下共に8°まで変化させることでフォーカス面を加減するティルト機構が最大の特徴です。
そして、レンズシャッターを搭載することで完全電子制御も可能になり露出計も内蔵されました。
更にSL66SEでは、測光方式が平均測光と中央重点スポット測光とで切り替えができるようになりました。
ミラーボックスの底へは調光素子が装備されており、これによりストロボのTTL調光が可能です。
レンズマウントにはバヨネットマウントを前方にも備えており、レンズを前後逆にして装着することもできます。
フォーカルプレーンシャッターであることや、ボディ側にレンズ繰り出し機構があることで純正レンズだけでなく他社のレンズも使用できる点もRolleiならではの魅力です。