1982年に発売されたRolleiのSL66Eは1966年に発売されたSL66を進化させた中判一眼レフカメラです。
SL66にはチルト機構があり、カメラを1か所に動かないように置いたままレンズの方向を上下に動かしてもピントを合わせることができて、遠近感の調整や像の歪みの補正に使うことができます。
ボディにベローズが組み込まれ、レンズはヘリコイドが無い単鏡筒レンズ、ボディのフォーカスノブでピント調節ができます。
レンズの先端にもマウントが付いていて、アダプター不要でレンズの逆取り付けができるのが魅力的です。
SL66EはSL66が更に進化しTTLダイレクト測光でストロボだけが制御されて接写できるのが魅力です。
このカメラは中央重点平均測光を行うために、発光ダイオード表示の露出計を内蔵するミラーに測光素子が組み込まれています。
ストロボのTTL調光が可能になったのは、ミラーボックスの底にフィルム面を向いた調光素子が装備されたためです。
写真撮影のスタイル上、無限遠からクローズアップまでが特別な操作無しにシームレスに行えるカメラです。