1998年に発表されたRICOH GR1sは、1996年に発表されたリコーが誇るコンパクトフィルムカメラの傑作ともいわれたRICOH GR1の後継機にあたるモデルです。
従来のモデルに寄せられたユーザーの声に応える形で、さまざまな機能の充実を図っており、それまで装着できなかった専用レンズフードの取り付けが可能になっています。
また、ファインダー内に照明が追加されており、夜間など暗い場所でのファインダーの見やすさが格段に向上している点もポイントです。
搭載されているレンズは、GR1で非常に評価の高かった銘玉のGRレンズ28mmF2.8が引き続き採用されており、一眼レフを凌駕する描写性能が引き継がれています。
そして、全体の重量が非常に軽いこともこのカメラの特徴で、その重量は178gと競合するコンパクトカメラと比べても圧倒的な軽さを誇ります。
機能面でも、プログラム露出といわれる、いわゆるPモードや絞り優先AEの搭載といった十分な機能を備えています。
プロやハイアマチュア向けに開発されたコンパクトカメラのRICOH GR1は、その小さな本体からは想像できない高い描写力と機能で、プロやハイアマチュアのみならず多くのファンを持つ優れたカメラです。
現在の中古市場でもその人気は衰えず、コンパクトカメラながら高値で取引されています。