Rectaflex S.p.A Rectaflex Juniorは、1951年にイタリアのRectaflex S.p.Aが開発した35mm一眼レフフィルムカメラです。
Rectaflex standardシリーズの廉価版として発売されましたが、ペンタプリズムカバーの「RECTAFLEX」の下に「junior」が刻印されていることや、軍艦部に「Jr」が書かれた突起がついているため、通常のRECTAFLEXとすぐに見分けられます。
わずか1,000台程しか販売されなかったため希少価値が高く、ほとんど中古カメラ市場に出回らない一台です。
シャッタースピードがスタンダードと比べてスローと1/1000秒が省略され、1/25秒~1/500秒のあいだで使用できるつくりになっています。
ファインダーはクリアで視野も広く、非常に見通しが良いためフレーミングに集中できます。
ほかのカメラと違い、フィルムの巻上げはレバーで巻き上げるのではなく、ダイヤルで静かに巻き上げるという上品な仕様です。
専用の革カバーも用意され、カメラ底面のネジ穴に連結し、カバーを付けたままでも使用できるようになっています。
レリーズボタンはネジ式で回して取り外すこともでき、好みに合わせてシンプルさも追求可能。
通常のRECTAFLEXと比べて性能は劣っていても、自社をはじめ有名他社のレンズをマウントできる点は変わりないため、高い描写力はそのままです。
中古カメラ市場であまり顔を見ないレア機は、それだけでも高値で取引される商品として注目されています。