1982年に発表されたPolaroid 660は、ポラロイド社がこれまでに発表してきたポラロイドカメラで使用されていたSX-70フィルムではなく、初めて600フィルムという高感度ポラロイドフィルムを使用することができるように設計されたモデルです。
オートフラッシュを内蔵しており、逆光に強いため太陽の位置を気にすることなく撮影をすることができたことから「サンカメラ」という愛称で注目されたポラロイドカメラです。
レンズは4枚構成の109mmF10のレンズが搭載されており、シャッタースピードは1/3秒~1/200秒の電子シャッターが採用されていました。
そして、ポラロイド社のカメラ独自の超音波を使用してAFを行うソナーオートフォーカス機構を搭載していることが特徴です。
このソナーオートフォーカス機構と内蔵フラッシュ、600フィルムのISO600という高感度によって、さまざまな場所での撮影を可能にしています。
600フィルムの高感度でシャッタースピードが速くなったことで、今まで以上に、「誰でも失敗することなく気軽に写真を撮影する」ということを可能にしたPolaroid 660は、さまざまな撮影シーンで活躍してきた実力派のカジュアルなカメラです。
そして、現在の中古市場で手軽な価格で手に入れることができる点もこのカメラの魅力のひとつとなっています。