
Polaroid Model 185は、ランドカメラとも呼ばれている1960年代に発表された蛇腹式のポラロイドカメラであるPolaroid Model 180の後継モデルとして開発されました。
ピールアパートタイプの蛇腹式ポラロイドカメラの最高峰として知られていたモデル180を元に、日本ポラロイド社が設計・開発を行いましたが、本国の米国ポラロイド社からの許可が下りなかったため、一般発売されなかった幻のカメラです。
高画質な画像が得られることから、プロが構図を確認する際のテスト撮影や証明写真用として使われることが多かったピールアパート方式という、ポラロイドフィルムで最初の形式を採用しており、シートフィルム方式のカメラよりも繊細な描写を可能としています。
レンズはマミヤ製の114mmF5.6-F64というレンズが搭載されており、シャッタースピードは1~1/500秒でツァイス・イコンのファインダーと距離計を搭載しています。
実質的にお蔵入りとなってしまったPolaroid Model 180は、2000年に復刻版として日本限定で少数が発売されていますが、その数は約500台と非常に少なく、現在では入手することが困難なカメラです。
そのため、中古市場でもまず出回っておらず、稀に売られていても高値が付けられている幻のカメラです。