Plaubel Makinaといえば、Plaubel Makina67などカメラのドイで知られるドイ・インターナショナルが発表した国産レンジファインダーカメラが有名ですが、もともとは、ドイツのフランクフルトに存在した光学機器メーカーのブランドでした。
今から60年以上も前の1953年にドイツで発表されたカメラが、Plaubel Makina IIIRです。
ドイツ時代のPlaubel Makinaとしては最後のモデルとなり、国産モデルのマキナ67の元となったモデルでもあります。
このカメラは、6×9判のフィルムを使用します。
レンズは標準レンズのアンチコマー100mmF2.9を搭載しておりレンズ交換も可能なため、同じ規格で作られた戦前のモデルであるマキナIISのレンズなども使用することができます。
外観は、リンホフなどの大判フィルムカメラのような蛇腹で伸縮が可能なボディが特徴的で、アオリ機能はありませんが、コンパクトに折りたたむことが可能で、持ち運びに便利です。
性能面では、従来モデルのシャッタースピード1/200から1/400のコンパーラピッドシャッターに高速化されています。
代表的なプレスカメラとしても広く使用されており、6×9判フィルムとコンパクトなボディも相まって、戦後は日本国内の新聞社で標準機材として多用されていた実績のある信頼性の高いカメラです。