Plaubel makina 67は、1978年に日本の写真用品チェーンであったカメラのドイから発表された蛇腹折りたたみ式の国産中判レンジファインダーカメラです。
もともとPlaubelはドイツのカメラメーカーのブランドでしたが、1975年にカメラのドイが買収したことによって同社のブランドとなりました。
そして、そのドイカメラの創業者であり、写真家でもあった土居君雄氏が理想のカメラとして世に送り出した中判レンジファインダーカメラがPlaubel makina 67なのです。
その最大の特徴は、当時、日本国内で最高峰といわれていたコニカのボディとニコンのレンズを組み合わせたところにあります。
そのボディの設計には、コニカで初のフラッシュ搭載コンパクトカメラや、世界初のAFカメラの設計を手掛けた内田康男氏が携わっています。
そしてレンズは、現在でも高い評価と知名度を誇るニコンがこのカメラ専用に開発した「ニッコール80mmF2.8」が搭載されています。
土居氏がこのカメラの開発をコニカに依頼する際に、レンズだけはニコンから譲らなかったというほど、こだわりのあるレンズで、その素晴らしい描写力がこのカメラ最大の魅力でもあり、多くのプロの写真家に愛用される所以ともなっています。
最高のボディとレンズによって孤高の存在となったPlaubel makina 67は、発表から40年以上経った現在でもその人気は衰えることを知らず、多くの写真家がこのカメラを探し求めている伝説とも呼べる銘機です。