
デジタルバックPHASE ONE P20は2004年に発売されたデジタルバックです。
画素数1,600万、36.9×36.9mm、9μmと近年モデルと比較するとスペック自体は劣りますが、使い勝手のよいデジタルバックとして活躍してくれます。
高画素になると画素ピッチが細くなり、それに合わせた最新レンズが必要となるため、その結果すべてを揃えるにはかなりの高価格となります。
PHASE ONE P20の画素数1,600万クラスであれば、写真愛好家にも手が届くほどの価格帯で手に入れることができます。
最新レンズには対応していませんが、フィルム時代の上級レンズ等手持ちの資産を活用できます。
ただ古いのではなく、新たな魅力や可能性を発見できる機種といえるのです。
「中判デジカメ」という世界は、超ハイスペックで、プロの写真家が使用する機材をはるかに超えた機器です。
例えば美術館や博物館といったところで使われるような文化遺産保護が目的の場合、1台で何百万円もする世界です。
それと比較すれば安いものの、気軽に選択肢として検討することはなかなか難しい方でも、手に入れて写真を撮ってみることでその魅力に惹かれるはずです。
最新機との比較にはなりますが、デジタルバックPHASE ONE P20は、PHASE ONEシリーズの入門機として、低価格で本格的な写真を楽しめアイテムとして存在感が増しています。
クラシックカメラとも相性の良いデジタルバックとして、ぜひおすすめしたい一台です。