PETRI V6 IIは1970年にペトリカメラ社によって発売された、フルマニュアルの35mm一眼レフフィルムカメラです。
V6の後継機であり機能はほとんど変わりませんが、ホットシューが追加されストロボが付けられるようになりました。
あらゆる自動制御機能が登場したこの時代では珍しく、すべてを自分で行わなければならないカメラであり、マニュアル性の高い撮影を楽しむ方におすすめの一台です。
初期と後期に別れており、後期はセルフタイマーレバーの先端にプラスチックの指当てが付いています。
シャッタースピードは1/500、露出計なしと低スペックですが、当時の発売価格が安かったことと、マニュアル撮影を楽しめるという点で初心者からプロまで誰もが手に取りやすいカメラとして貢献しました。
レンズマウントはスピゴット式で、ボディとレンズあいだの摩耗を防ぐため光学的性能の劣化を抑えています。
標準レンズに「AUTO」の表示がありますが、これは自動露出でも自動フォーカスでもなく自動絞りのことです。
開放のままフレーミングとフォーカシングができるメリットがあり、シャッターと同時に羽根が絞り込まれます。
今は無き会社がつくった日本の技術力の高さを誇る一台は、マニュアル撮影専門の人気商品です。