6×7のフォーマットならではの高画質と機動性を兼ね備え、多くのカメラファンに愛されたPENTAXの67シリーズ。
このシリーズのなかで、最高の選択肢のひとつといわれているのが『67II』です。
中判一眼レフでありながらも、35mm一眼レフカメラの形状をそのままにボリュームアップを果たした67IIは、国産中判一眼レフの最終形態となりました。
その特長には、中判一眼レフには珍しい分割測光を採用していることが挙げられます。
これにより、明暗差の大きい被写体の場合にも、肉眼で見るような露出値が得られます。
また、絞り優先AEにも対応していますので、35mm一眼レフの感覚で使いこなせるのです。
カメラファンから愛情をこめて「バケペン」呼ばれる理由は、この使い勝手のよさにあると言えるでしょう。
屋外のフォールド用として開発された67IIは、街角のストリートスナップでも十分に楽しめます。
さらに、引き伸ばした時の鮮明さには「さすがの中判カメラ」だと納得させられるのです。
67IIは2009年まで製造が続けられていましたが、現在では中古市場だけでしか入手できず、買い取りの需要が増え続けています。