1995年に発表されたPENTAX MZ-5は、PENTAX MZシリーズ最初のモデルです。
最新技術とマニュアルフォーカス同様のレトロな操作性を融合させることで多くの写真家を魅了し、35㎜判銀塩一眼レフの傑作としてヨーロッパの2大カメラ賞を受賞するなど非常に評価の高いカメラです。
「よりスリムでコンパクトに」「より分かりやすく」「より操作を楽しめるように」というコンセプトの元に開発されたこのカメラは、従来の一眼レフに比べて圧倒的に小回りがよく、マニュアルフォーカスの操作系に立ち返ることで高い操作性も実現し、従来のPENTAX Zシリーズなどとは明らかに異なる魅力を持っています。
そしてもうひとつのポイントが、PENTAX Zシリーズではじめて採用し現代のPENTAXデジタル一眼レフにも受け継がれている「ハイパー露出」機能を搭載していない点です。
それでいて、オートフォーカスや露出計は最新のものを搭載し、性能面でも妥協しない非常に優れたものでした。
PENTAX Zシリーズの成功に捉われない斬新な発想で高い評価を得たPENTAX MZ-5はレンズの互換性も高く、まさに撮影を楽しむための道具として完成された素晴らしいカメラです。