1997年に発表されたPENTAX MZ-3は、ペンタックスの銀塩一眼レフのMZシリーズで上級モデルに位置づけられるカメラです。
PENTAX MZシリーズは従来の一眼レフとはコンセプトが異なり「よりスリムでコンパクトに」「より分かりやすく」「より操作を楽しめるように」という、道具としてのカメラを追求した他のカメラとは一線を画したカメラです。
最大の特徴は、当時すでにオートフォーカスが一般的で操作体系もそれに合わせたものが主流となっている中、マニュアルフォーカス機と同様のダイヤル操作方式を採用していることです。
また、コンパクトさを目指すために従来の大型の筐体から小型の筐体に変更をしたことにより、大幅な小型・軽量化を実現している点も見逃せません。
性能面でも、SS 1/4000秒と高速なシャッタースピードやAFロック機能を搭載するなど当時の上級機として十分な性能を備えていました。
カメラとしての操作性を極限まで追求したPENTAX MZ-3は、そのマニュアルフォーカスと同様の操作体系で多くのカメラファンを魅了しました。
レンズの互換性が高く現在では中古市場で非常に安く手に入れられるため、気軽にフィルムカメラを楽しむことができる銀塩一眼レフの入門機としてもおすすめのカメラです。