1980年、PENTAX LXはPENTAX(当時の旭光学工業)の創業60周年という記念すべき年に発表されました。
フラッグシップモデルとしてPENTAXの35㎜判一眼レフの最高峰に君臨するプロ向けのフィルム一眼レフカメラです。
その圧倒的な存在感は、1980年から2001年までの約20年という長い製造期間が物語ります。
約5年という長い歳月をかけて開発をされたこのカメラは、フラッグシップ機の名に恥じない操作性と高い性能を備えています。
機械式と電子式のハイブリッドシャッターや、絞り優先AFなどの最先端技術を取り入れKマウントレンズの性能を最大限に引き出すことが可能です。
また、封入にシリコンコーキングを用いた世界初の防塵・防滴構造を採用するなど、耐久性においても一切の妥協がありません。
さらに、モータードライブや長尺フィルムバックといった数々のアクセサリーが用意されるなど、まさにプロのためのカメラでした。
もちろんPENTAXならではの小型軽量さは健在で、このレベルの性能を持ちながらここまでコンパクトに纏まっているカメラはほかにありません。
PENTAX史上、最高峰のカメラとして誕生したPENTAX LXは、同世代で名機といわれるNikon F3に勝るとも劣らない非常に優れたカメラです。
その高い人気は今でも色褪せることなく、多くのPENTAXユーザーを魅了し続けています。