1997年に発表されたPENTAX 645NはPENTAXの中判カメラであるPENTAX645シリーズの2代目にあたるカメラです。
PENTAXは、以前からPENTAX67シリーズという中判一眼レフの名機を世に送り出しており、それまでに培った技術をつぎ込んで作られたのがPENTAX645シリーズです。
このシリーズの系譜は現代でも中判デジタル一眼レフとして脈々と受け継がれています。
PENTAX 645Nの特徴は、小型軽量なボディと先代のマニュアルフォーカスから進化したオートフォーカスの採用です。
中判カメラの高画質はそのままに小型化に成功し、その扱いやすさから高い評価を受けています。
そして、他社の中判一眼レフで一般的であったウエストレベルファインダーではなく固定式アイレベルファインダーを採用していることも注目すべき点です。
このアイレベルファインダーによって35mmフィルムカメラと同じような感覚で使用することができ、防塵・防滴性能も優れていました。
また、新たに6分割測光とスポット測光の採用によって実現した高い露出機能にも注目です。
PENTAXが満を持して発表したPENTAX645Nは中判フィルムカメラながら現在でも現役で活躍できるほどの性能を備えているカメラです。
コンパクトで扱いやすく値段も手ごろなので、気軽に持ち出せる中判一眼レフの入門機としておすすめのカメラです。