パノンカメラ商工といえばパノラマカメラです。
当時パノラマカメラの売れ行きがよく、専業にする程力を注いでいました。
そのフィルムには135フィルムや中判サイズの120フィルムを使用します。
1952年以降、パノンカメラシリーズ、ワイドラックスシリーズが主な機種で、スイング式と呼ばれるパノラマカメラです。
シャッターを切ると同時にレンズを囲む筒状のカバーが左右にスイングしレンズを動かしながらフィルムに反映させる画期的な技法がかわれ新聞社や海上保安庁などからの要請で業務用のカメラの製作も行いました。
初期の機種にはコニカのレンズを搭載していましたが、後には更にこだわった自製のレンズを開発しました。
現在のデジタルカメラでのパノラマ撮影というのは、トリミングで上下の範囲を切り撮っただけのパノラマサイズや、コマ撮りの画を合成して作られ不自然な仕上がりになることがあります。
本来の横長の撮影ができるのは長いフィルムを使用したスイング式でしか成し得ません。
パノラマ撮影が流行した頃、他社もパノラマを謳ったカメラを続々と売り出しましたが、トリミングで上下の範囲を切り撮ってパノラマ風にしたものがほとんどでパノンカメラには敵わなかったのです。
フィルムカメラでしか写せない本物のパノラマ撮影ができるパノンカメラは数も少なく希少でコアなファンのニーズが高いカメラです。
番号 | 日本名 |
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1 | Widelux Model 1500 Super Wide Angle Camera |
2 | WIDELUX F6B |
3 | WIDELUX F7 |