Panasonic LUMIX DC-G9 PROは2008年のLUMIX Gシリーズの始まりから10年目の2018年に発売されたミラーレス一眼カメラです。
LUMIXを代表するGHシリーズのハイスペックな動画撮影というアピールポイントとは異なり、4K動画の撮影は可能な一方で、写真撮影にとことんこだわった最高峰モデルとして発表されました。
2016年に発売されたLUMIX G8の上位機種としてよりブラッシュアップして登場したハイエンドモデル。
有効画素数はG8の1600万画素から2033万画素まで向上しました。
撮像素子のLive MOS センサーにARコーティングが施すことでフレアを抑制し、画像処理エンジンのヴィーナスエンジンでは新3次元色コントロールという明度に合わせて階調を制御できるようになりました。
常用感度は最高25600相当でローパスフィルターレスという点ではG8と同じ仕様ですが、究極までに追求された画質はこれまでのLUMIX史上最高とされています。
オートフォーカスではG8が測距点が49点であったのに対し、G9ではなんと225点。
0.04秒という世界最速とされる高速・高性能AFや、約20コマのAF追従連写を可能とする高速連写など驚異的な進化を遂げています。
フォーカスモードも充実しており、自由度を持たせている点も魅力的です。
AF機能の進化と共に重要な手ブレ補正ですが、5軸のボディ内手ブレ補正が6.5段分になり強力なサポートをしてくれます。
JPEG時の連続可能数ではG8のおよそ倍の600コマまで向上し、それに耐えうるバッファーも大容量になりました。
より信頼性を増したG9 PROはLUMIXの歴史の中でも語り継がれていく名機になることでしょう。