Otto BerningのROBOT ROYAL mod. IIIは、ドイツのロボット・バーニング社が発売したコンパクトで軽量なレンジファインダーフィルムカメラです。
小柄なボディの軍艦部には、ごつめの太い二本ダイヤルが特徴的なデザインです。
レンズはスピゴットマウントで、レバーを回すだけで簡単に接着できるシンプルさがあり、マウント部の磨耗を低減します。
コンパクトで台に置いても安定しませんが、この問題を解消するために底面部からボディを支えるための薄板を回し出せます。
このカメラ最大の特長は、ゼンマイ式フィルム自動巻上げになっている点です。
底面部のレバーを引っ張りだして一方通行で回す、もしくは左右に回すことでゼンマイを巻けます。
ファンのあいだでも、このゼンマイを巻く音や操作を好む方が多く、注目される商品の所以になります。
前面左にあるダイヤルでシングルショットか連写を選択でき、ゼンマイが元に戻るまでシャッターを切り続けることが可能です。
ゼンマイを巻く手間はありますが、モータードライブの装着が必要無く連写できるため、機動性に優れています。
裏蓋はボディ横から外す蝶番式になっているため、フィルム交換時には裏蓋すべてを外すことなく簡単に交換できます。
遊び心が詰まったクラシックカメラは、カメラ愛好家にはたまらない有名な商品です。