ドイツの老舗カメラメーカーであったオットー・ベルニング社から発表された24×36mmのライカ判のROBOT ROYAL。
その中で一般的に知られているモデルはROBOT ROYAL 36とROBOT ROYAL 36Sのみですが、実はもう一つ歴史に埋もれた希少なカメラが存在していました。
それが1959年に発表されたOtto BerningのROBOT ROYAL 36Bです。
このカメラは、全世界で約90台だけ生産された非常に希少なカメラで、今やこのカメラに関する情報すらほとんど残っていません。
機能面ではROYAL36からいくつかの機能追加が行われたという記録があります。
ROYAL36Sと同様に連写が可能で、ROYAL36が1回の巻き上げで連続16枚の撮影ができたことに対して、ROYAL 36Bは連続で24枚の撮影ができるようになっています。
レンズはROYAL36シリーズ共通のシュナイダーやカールツァイスといった高性能かつ多彩なレンズを使用することが可能です。
外見は従来モデルのROYAL36からほぼ変化はなく、刻印の「ROYAL 36B」のモデル名がなければ見分けがつかないほどです。
なぜこのカメラが世界で90台という非常に少ない台数しか製造されなかったのか、その製造目的といった多くの情報がベールに包まれているROBOT ROYAL 36Bですが、その希少さから、中古市場でも見かけることのできない幻のカメラです。