Otto Berning ROBOT ROYAL 36は、ドイツの老舗カメラメーカーであったオットー・ベルニング社から1955年に発表されたレンズ交換式のレンジファインダーフィルムカメラです。
スプリングによるモータードライブを内蔵しており、当時は一般用のスチルカメラでは唯一、連写撮影が可能なカメラとして注目されていました。
Otto BerningのROBOTシリーズのカメラでは主に24×24mmというスクエアフォーマットのロボット判でしたが、このモデルでは24×36mmのライカ判を採用している特徴を持ちます。
このライカ版を採用しているROBOTシリーズのカメラはROYAL 36と後に発表されたROYAL 36Sのみです。
このカメラの自動巻き上げ装置は、本体底面にあるつまみを回転させてスプリングをチャージするという仕組みで1回の巻き上げで16枚の連続撮影が可能となっています。
レンズはカールツァイスのゾナー50mmF2が標準搭載で、交換レンズはカールツァイスだけでなくシュナイダーからも供給されており、多彩なラインナップが存在します。
ドイツのカメラらしい質実剛健なフォルムと適度な重量感が魅力のOtto Berning ROBOT ROYAL 36は当時のドイツの技術水準の高さをうかがい知れるカメラです。