OLYMPUS PEN、その洗練されたデザインと使いやすさで、多くの人から愛されたシリーズです。
1959年の発売以来どんどん多様化していき、5年後の1964年にOLYMPUS PEN Wが誕生。
プロやハイアマチュア向けの広角専用機として企画されたOLYMPUS PEN Wが誕生したのは、シリーズ初代が発表された1959年から5年後の1964年のこと。
高額だったこともあり、販売台数は伸びず、製造されたのはわずか2年の間でした。
流通数が少ないことから、希少性の高いモデルです。
写真家の森山大道さんが愛用したことでもその名が知られています。
機能面に目を向けると、PEN Sと同様、5枚羽根コンパーシャッターを搭載。
高速性能を追求しており、シャッターチャンスを逃しません。
絞りもシャッタースピードも全て手作業で設定するマニュアルカメラですが、操作性は非常に快適です。
フィルムカウンターも、他のPENシリーズと同様に手動リセット式です。
レンズは広角の25mmを搭載しており、様々なシーンで活用できます。
ボディはブラックペイントのみで、直線的でシックなデザインです。
PEN Wはクラシックカメラブームが落ち着きつつある現在でも中古価格が高騰しています。
もちろん生産台数が少なかったことも少なからず影響していますが、それ以上にカメラとしての性能も高く評価された魅力のある一台です。