OLYMPUS PEN-FV は、1960年代後半に発売されたハーフサイズのフィルム一眼レフカメラです。
一眼レフカメラといっても、PEN-FVはサイズが約127mm×約69.5mm×約62.5mmと小ぶりなカメラです。
小型化に一役買っているのが縦横比4:3のハーフサイズのフィルムで、独特で味わいのある写真を撮影できます。
シャッタースピードはB・1~1/500秒と現代のカメラと比較すると遅い印象だが、風景などを撮影するには申し分ない速さです。
レンズは標準でFズイコー38mm F1.8が装着されているが、小柄なボディに望遠レンズを装着するのも面白いカメラです。
PEN FマウントレンズのZuikoの銘玉を装着することのできるカメラはコレクターに人気です。
それにしても感動するのは、ボディデザインの美しさである。
上述した通り、一眼レフカメラとして十分な機能を装備していながら、無駄なデザインがありません。
余計な凹凸がなく、徹底して無駄を省いたデザインは斬新で現代にも十分通じるうえに、正面に刻印もスタイリッシュでデジタルで復刻しても良さそうな魅力があります。
洗練されたデザインと男女を選ばない使い勝手の良さで現在でも人気がありますが、OLYMPUS PEN-Fシリーズのなかで最も生産台数が少ないモデルで、非常に希少なカメラとして知られています。