OLYMPUSが1966年に発売したPEN-FTは、OLYMPUSのPEN-Fの見た目をそのままに残し、新たにTTL露出計を内蔵したモデルです。
このTTL露出計を利用することで、任意にシャッタースピードをセットしておくと、ファインダー内に適切な絞りの値が表示されるようになりました。
これまでのTTL化には必要不可欠あったカメラとレンズ内の連動が、PEN-FTでは不要になったのです。
これは、OLYMPUSの高い技術力が集約された結果であるとも言えるでしょう。
絞り環は、F値表示とTTL表示から選べますので、自分の好みに応じて設定できます。
また、一回巻き上げ方式に変更され、セルフタイマー機能も内蔵されました。
小型の一眼レフでありながら収納性もよく、秀逸に作り込まれた一台です。
また、真鍮製のボディは質感もよく耐久性も兼ね備えています。
さらに、カメラファンをうならせる大き目のシャッター音にもPEN-FTの魅力が溢れているのです。
そのうえ、フィルムは横方向に送られるため、縦構図が好きなカメラマンにはしっくりくる一台であると言えます。