OLYMPUS OM40は、OLYMPUSのOM2桁シリーズのなかでは最終形となる1985年に発売されたフィルム一眼レフカメラです。
廉価機ではありましたが、これまでのOMシリーズと比較しても堅牢な作りで、操作性も向上しています。
二桁シリーズでは唯一のTTLオートストロボ機を搭載している点も魅力です。
測光方式にはオリンパスの強みである分割測光、ESP(エレクトロセレクティブパターン)を採用しました。
写真全体が平均的に明るさを維持できる工夫がされ、発売当時は「逆光強(ぎゃっこうつよし)」というキャッチコピーが付けられていました。
OLYMPUSで分割測光を採用したのはOM40が初めてで、OM二桁シリーズで最後にして最高の性能でシリーズを締めくくったのです。
時代の流れがオートフォーカスへと移行をし始めた時期と重なったこともあり、OM40はOM2桁シリーズの終盤を迎えることとなりました。
OLYMPUS OM40はボディグリップにゴムウレタンが採用されていますが、ゴムウレタンの形状安定を図るために当時の技術者は相当な苦労をしました。
経年によってこのゴムウレタンの劣化が目立つ中古機ですが、それでもやはりOM2桁シリーズの最高の完成度を誇るOM40はニーズの高い機種です。