1979年に発売されたOLYMPUSのOM-2Nは、OLYMPUSで初となる絞り優先AEを内蔵したOM-2のマイナーチェンジモデルとして登場しました。
ユーザーの声を反映し、OM-2をより使いやすく改良したのがOM-2Nなのです。
機械式カメラのOM-1のマイナーチェンジモデルのOM-1Nとほぼ同時期に発売されました。
電子式カメラとして革新的なモデルであったOM-2からの改良点は、ファインダー内でのストロボ関係の設定が確認できるといった点。
設定の際にファインダーから目を離すことなく操作できるのは画期的な機構でした。
さらに、絞り優先AE時の最長シャッター速度も延長されました。
OM-2では60秒であった最長シャッタースピードは120秒に延長されていますので、低速シャッターの楽しみがさらに味わえるモデルとなったのです。
そのほか、OM-2の高い機能性が味わえるカメラとして知られています。
OM-2Nにも、TTLダイレクト測光も搭載されていますので、より正確な露出が得られると評判です。
ストロボで撮影する際の光量をシャッターの瞬間に露出を自動でコントロールできる点は、現在では当たり前の機能ですが当時には新しく、多くのプロカメラマンに重宝されていました。
電子機のOM-2Nは、これまでの機械式にはなかった機能性が十分に搭載されているカメラです。
手軽にカメラを始めたい人にもぴったりであり、どこにでも持ち運べるコンパクトさも人気の秘密です。