OLYMPUSは、小型で軽量なOM-1に続くカメラとして1975年にOM-2を発売しました。
OM-1とOM-2の最大の違いはシャッターにあり、機械式シャッターを採用したOM-1に対して、OM-2では電子制御シャッターが搭載されています。
後継機であるOM-2ですが、開発はOM-1と同時期に進められていました。
OM-1で確立した小型で軽量のサイズ感は、OM-2にしっかりと受け継がれ、50mm・F1.4のレンズをつけた状態でも750gと非常に軽くなりました。
小型で高性能となったOM-2には、TTLダイレクト測光が採用されました。
フィルム面の反射を測ることで測光するこの測光方式を使うと、撮影中の露出制御が可能になります。
また、専用のストロボを使用するとTTLストロボ自動調光まで実現できるようになりました。
ファインダーの視野率も97%であることから、それほど大きなズレを感じずに撮影できることも魅力のひとつです。
このように、フォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラであるOM-2には、OLYMPUSの技術が最大限に詰め込まれているとも言えるのです。
OM-1から見た目や操作性もほとんど変わらないOM-2はレンズやアクセサリも共通しているのでそれぞれの特性を生かした使い訳ができます。
OM-2の絞り優先AEは、ダイヤルでのマニュアル操作も可能なので、撮影シーンに応じてこだわりの露出操作ができるのも魅力です。