
OLYMPUS OM10は、1979年に発売されたOMシリーズのフィルム一眼レフカメラです。
発売当時の価格は4万円ほどと、一眼レフカメラのなかでは比較的入手しやすい価格であり、ボディ本体の重さも400g強と女性でも持ちやすく、使用面でも手ごろ感が追求されています。
露出モードは絞り優先のAE専用機ですが、別売りのアダプタを使うことでマニュアルにも対応できシャッタースピードは1/1000秒まで可能です。
OLYMPUS OM10は本格的な撮影には不向きな面があるものの、スナップ写真など日常を気軽に撮影するフィルム一眼レフとして十分な機能を備えていました。
一眼レフカメラの場合、重さが出ることで旅行などに携行するカメラとしては不向きであるが、OLYMPUS OM10はその点、軽量で携行しやすいのも普及した理由の一つです。
ファインダー視野率は約93%と標準的で、操作性もアマチュア向けであったためシンプルなのでフィルム一眼レフを始めたい人にとってOM10は手頃なモデルといえます。
ファインダーのプリズムはOM-1と互換性がありオーバーホールの際の交換にも使用できます。
OM-2と同様にTTLダイレクト測光を採用していますが、ストロボとは同調しません。
オリンパスOMマウントの対応レンズの中でも、国産レンズの銘玉『Zuiko』が使用できるカメラであることも魅力の一つです。
人物撮影から風景撮影まで、ほどよくコントラストが効いたノスタルジックな写真を実現してくれるOLYMPUS OM10。
1970年代後半に生産され国内外に広く普及したカメラですが、現在でも人気のあるクラッシックカメラです。