OKUHARA CAMERAは、特に大判カメラに注力していたメーカーとして有名です。
主に組み立て式の木製暗箱カメラを提供していました。
現在でもOKUHARA CAMERAの組立暗箱は中古市場に多く出回っているため、その名を目にしたことがある方も多いでしょう。
OKUHARA CAMERAの組立暗箱の特徴としては、8×10判よりも少々小さい、四切1/2サイズまで撮影できる大型の組立暗箱である点があります。
通常使いするだけでなく、フロントとバックを立てたままで撮影する時に、距離は250mmほどをキープして、250mm前後のレンズを容易に使うことが可能です。
カメラ筐体では、木製である点が魅力です。
誕生した当初、金属加工のノウハウが少なかったという事情もありますが、それを逆手にとって木製にこだわり続けたことが功を奏しました。
大判カメラは大型なので金属製の場合は持ち運びに困る重量ですが、木製の場合は軽くてアクションカメラとしても活躍します。
日本では、梅雨時期には木材に大きく影響をしがちですが、OKUHARA CAMERAの木材は湿気に強い材質で、一年を通して安定した撮影が可能です。