Nikon NIPPON KOGAKU TOKYOは、1959年から1974年にかけて製造されたレンジファインダーカメラです。
製造元は日本光学。元々は主として海軍に測距儀や双眼鏡を納めていた軍需企業でしたが、戦後に高い技術力を残すために平和品への転換プロジェクトが立ち上げられ、カメラの製造が開始されました。
Nikon NIPPON KOGAKU TOKYOは、ライカとコンタックス、両者の長所を取り入れたレンジファインダー機です。
24×32ミリという特殊な画面サイズを採用していることが特徴です。
15年の長期に渡って製造されたので、製造時期によって細かいパーツに違いがあります。
初期に製造されたものにはカメラ上面に「NIPPON KOGAKU TOKYO」のロゴがありますが、後期は「Nikon」のみのシンプルなロゴです。
巻き上げレバーの裏面も、初期は肉抜きされて空洞ですが後期はプラスチックレバーに。違いを探すことで、製造された時代の背景を楽しめます。
世界が認める高い技術力を活かして作られたレンジファインダーカメラ、Nikon NIPPON KOGAKU TOKYO。
長い年月を超えて愛されるレトロな外見には普遍性があり、同機を探し求めるコレクターも少なくありません。