100年に渡り優れた技術を活かして様々な光学製品を開発してきたニコン。
Nikon MSは、そんなニコンから1950年12月に日本とアメリカで同時に発表されたレンジファインダーカメラです。
製品自体はNikon Sとほぼ変わらず、違いはシリアルナンバーのみです。
以前のモデルであるNikon Mと同様、シリアルナンバーの前に「M」の文字が入っています。
また、NikonMとの機能面での違いは、シンクロ接点を組み込んでいることだけです。
画面サイズは34×24mmで、外観もM型やI型とほぼ同じ砂型鋳物のボディです。
シャッターボタンの周囲のリングは、Nikon Sから背の高いものに変わり操作しやすくなりました。
MS型の中には、シンクロソケットが赤いものがあります。
これらは「赤目ソケット」と呼ばれ、貴重な製品としてコレクターに知られています。
ボディのみで630gと、ずっしりとした重さで高級感があるカメラです。
操作性が高く、味のある色合いで人気の高いNikon MS。
製品自体はNikon Sとほぼ同じですが、M型のシリアルナンバーを兼ね備えたNikon MSは貴重なモデルで、ニコンファン垂涎のコレクターアイテムです。