1982年に発売されたNikon F3HPは、F3ハイアイポイントという別名も持つ一眼レフカメラです。
F3HPの最大の特長は、ハイアイポイントファインダーDE-3を標準装備させたことで、基本となるカメラ機能は通常のF3そのままです。
シャッタースピードはオート時でB・1/2000秒まで無段階、マニュアル時ではB・T・Xとも8~1/2000秒で18段階に対応しています。
シャッターには電子制御式のチタン膜横走りフォーカスプレーンが採用され、緊急レバーを使えばバッテリーに依存しない動作も可能です。
フィルム巻上げと巻戻しは手動ですが、モータードライブでの自動装填も可能です。
Nikon F3HPの売りであるハイアイポイントファインダーDE-3は、ファインダー視野率が100%というのが最大の特長です。
25mmは、目を接眼部から遠ざけた状態で被写体を覗いてもケラレが生じません。
動体撮影の際、肉眼でも同時に確認しながら撮影したいときにもストレスが少ないと言えます。
ハイアイポイントファインダーDE-3だけで中古で出ていることが多く、単品でも人気のモデルです。
ジャンク品でも買い手がつきやすいカメラですが、状態のよい完動品であれば十分高値での買い取りが可能な機種です。