Nikon EL2はAi方式(開放F値自動補正方式)を採用したカメラで、1977年に発売されました。
ボディの重さは780gとやや重く大きさもあるので、気軽に持ち運ぶというよりは撮影をすると意気込んで持ち歩くようなカメラ。
露出計が改良され、TTL一眼レフではCdSが使用されていましたが、明るさの変化など問題もありSPDに変更されました。
SPDに変更したことで回路設計も大幅に変更となり、Nikon初のフレキシブルプリント基板を採用。
ISO感度指標は12~3200まで対応し、露出補正指標の追加、シャッター速度に8秒追加など、さまざまな機能が改良されています。
初めて使う人には戸惑う部分でもありますが、電池室がパッと見ただけでは見つけられません。
ボディの底面を見ても電池室はなく、レンズを外したミラーボックス下部にあります。
レンズをわざわざ外して取り替える必要があり、仕組みを知らない人にとっては少々手間がかかるカメラです。
しかし、面倒だとは感じつつもクラシックカメラファンにとってはその手間さえも愛着が湧いてくる不思議なカメラです。
中古では出回っている台数は少なく、Nikonファンだけでなくコアなファンにも需要のあるカメラです。