2014年3月6日に発売されたNikon D4S はニコンFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラです。
D一桁機である通り、Nikonが誇るフラッグシップモデルです。
AF性能で評価の高かったD4の後継機で、本機もまたシングルポイントAF・ダイナミックAF・3D-トラッキング・オートエリアAFを搭載し、更にグループエリアAFを加えよりその性能を向上させています。
オートフォーカスの合焦速度が早く、動体撮影や低コントラストの被写体でも大切な一瞬を見逃さずしっかりピントを合わせてくれます。
また、有効画素数1623万画素でD4とあまり変わりないのですが、新たに新開発の撮像素子を搭載しています。
映像処理エンジンはEXPEED3から4となり高感度も更に強くなりました。
ISO感度では100-25600とD4からは倍の感度域を確保し、暗所や動画等でも露出の調整がスムーズに行えます。
1/8000~30秒のシャッター速度でタイムラグが少なく、手元の動きと連動し理想的な構図で撮影できます。
連写速度も早く、約11秒/コマで撮影可能なため、被写体が動いて捉えにくい場合にも対応することが可能です。
グリップやサブセレクター等外観もD4からわずかに変更され、ホールド感もよくなりました。
ミラーバウンドした際の振動を抑えるミラーバランサーも改良され極力像ブレをより抑えることもできます。
また、ファインダー視野率は100%、倍率約0.7倍、アイポイントは18mmといった点はD4と同等のスペックですが、連写撮影時のフォーカスポイントを常に点灯させる等より高い操作性を備えています。
Nikonのフラッグシップモデル全体として耐久性の面でも優れた性能を持ち、プロ機として信頼性の高いカメラです。