Miranda Camera Miranda T は、オリオン精機産業有限会社が製造した、戦後を代表するクラシックカメラです。
トンガリ頭が特徴のMiranda Tは、国産一眼レフカメラのなかで初めてペンタプリズム式を採用した、歴史ある35mmフィルムカメラです。
また、軍艦部にはデザインのもうひとつの特徴として太いダイヤルが2つ付いており、フィルムの巻き上げと戻し機能を担っています。
カメラボディ前面にシャッターが付いているため、手ブレを軽減した安定感のある撮影が可能。
クイックリターンミラーではないため、シャッターを切ったあとはブラックアウトになりますが、フィルムを巻き上げることでミラーが降りてくる仕組みです。
アイレベルのファインダーは交換式であり、ウエストレベルファインダーも用意されています。
レンズは付属品として、戦後の日本が誇る大口径を特徴とした帝国光学製のズノーレンズを採用。
F1.9の50mmレンズは実戦的な距離で撮りやすく、明るくキレイなボケを楽しめます。
裏蓋も簡単に取り外せる蝶番式であるため、すべてを外すタイプに比べて中身のフィルムスプールが落ちて壊れてしまう心配がありません。
日本初のペンタプリズム式カメラは、クラシックカメラファンやコレクターにとって魅力的な一台です。