Miranda Camera Miranda Aは、1957年にミランダカメラ株式会社によって発売された35mm一眼レフフィルムカメラです。
輸出専用としてつくられたカメラであり、Miranda Tと比べるとフィルムの巻き上げがダイヤルからレバーに変わり、巻き戻しもクランクになりました。
ペンタプリズムカバーの頭は革張りされ、輝いている銀メッキのデザインが高級感を感じさせます。
ボディが大きくグリップも良好であるうえ、前面に配置されたレリーズボタンが手持ち撮影における安定さを強化します。
Miranda AにはA-IとA-IIの2種類が存在し、シャッタースピード最速1/1000秒がA-II、最速1/500秒がA-Iとなり、A-Iはほとんど見ることがない大変希少価値の高いカメラです。
Mirandaの初期カメラに多い特徴ですが、フィルムカウンターが大小の2種があり、愛好家のあいだで話題となるおもしろさもあります。
クイックリターンミラーではないためシャッターを押すとファインダーがブラックアウトし、巻き上げるまで明るくなりません。
一見不便に思える仕様ですが、クラシックカメラファンにとっては魅力的なポイントでもあります。
付属のレンズは2タイプあり、いずれも標準距離で使いやすく、鮮明な色合いを再現してくれます。
ファンに愛されて止まないカメラは、中古カメラ市場においても注目される商品です。