トヨタクラウンの発売など、日本が活気に満ち溢れていた1955年にレオタックスから発表されたカメラがLeotax Camera Leotax Tです。
レオタックスの最高峰といわれたフラッグシップモデルのLeotax Camera Leotax Fの廉価版として開発されたカメラです。
廉価版モデルのため、元になったモデルのLeotax Tからスペックダウンが行われています。
最大の変更点がシャッタースピードで、従来の1/1000秒から1/500秒へ大幅に変更されています。
レンズは、従来モデルで採用されていた東京光学のレンズであるシムラーのコーティングを見直し、コストパフォーマンスを改善させたトプコール50㎜ f3.5を採用しています。
このレンズは沈胴式ではなく固定鏡胴式となっており、見た目はどちらかといえば現代風でしっかりとした作りになっています。
廉価版のカメラとして開発されたLeotax Camera Leotax Tですが、性能面、耐久性において完成度は非常に高く、手頃な価格で普段使いのできるカメラとして、高いポテンシャルを秘めています。
現在の中古市場においても、比較的手頃な価格で手に入れることができ、発売から60年以上経った現在でもしっかりと動作する作りの良さに定評のある秀逸なカメラです。