
smc TAKUMAR 6×7シリーズはPENTAXの歴史の中でも特殊な存在です。
元は1969年に販売されたアサヒペンタックス6×7に対応したレンズだったのですが、アサヒペンタックス6×7は30年に及ぶロングセラーの間に細かくマイナーチェンジをしていき、1989年にはペンタックス67に名称を変えました。
対応レンズもリニューアルをされ、SMCペンタックス67シリーズが新たに販売され、smc TAKUMAR 6×7シリーズは姿を消しました。
smc TAKUMAR 6×7 800mm F4は1971年に受注生産されたレンズになります。
レンズ構成は6枚6群で、フォーカスはMF。
焦点距離は800mmのため遠くの風景に合わせた写真などに向いています。
6×7シリーズの特徴に、67マウントという専用ダブルバヨネット式があります。
マウント部分の爪が2つあり、内爪は35mm~300mm、外爪は400mm~1000mm。
特殊なマウントのため、アサヒペンタックス6×7かペンタックス67、1998年に販売されたペンタックス67IIに対応しております。
元々が、社長の提案から始まったアサヒペンタックス6×7は上級者向けのカメラとして販売されました。
そのためレンズも販売方式が受注生産となっており、市場にどれだけの数が出回っているのか不明です。
当時の価格はかなりの額で、高級なレンズだった事を考えれば生産された数が僅かだと予想される、大変貴重なレンズです。