
1969年に発売されたアサヒペンタックス6×7は大型一眼レフのため、上級者向けのカメラとして販売されました。
交換用のレンズも市場に一般販売されるのではなく、受注生産という販売方式が選択されました。
smc TAKUMAR 6×7 600mm F4も、他のsmc TAKUMAR 6×7シリーズ同様に1971年に販売されましたが、その後1976年にミラーアップ機構を加えたニューバージョンが生産されました。
それがsmc TAKUMAR 6×7 600mm F4 ED IFになります。
レンズ構成は5枚6群で、フォーカスはMF。
焦点距離は600mmのため、遠くの風景や距離のある人物などを撮影するのに向いています。
6×7シリーズの特徴として、67マウントが採用されている点が挙げられます。
専用ダブルバヨネット式となっており、マウント部分に爪が2つあり、内爪は35mm~300mm、外爪は400mm~1000mm。
特殊なマウントのため、アサヒペンタックス6×7か1989年に名称を変更したペンタックス67、1998年に販売されたペンタックス67IIに対応しております。
1971年に販売されたレンズには無かった機能として、EDレンズとインナーフォーカス(IF)を採用している点です。
EDレンズによって像ににじみが発生されるの防ぎ、IFを採用した事でピント合わせの際にレンズが伸びないため、カメラのバランスが崩れません。
受注生産されたレンズのため、市場に出回っている数は不明である、貴重なレンズです。
ED、IF機能を搭載した事で、より綺麗な写真を撮りやすくなっています。