1969年に販売されたアサヒペンタックス6×7は、当時の社長が大判の一眼レフが欲しいという提案から制作されたカメラです。
主力だったアサヒペンタックスシリーズとは違い、カメラ好きな上級者向けのカメラとして製作されており、そのためか交換レンズの多くは市場では無く受注生産という形式で販売されました。
smc TAKUMAR 6×7 55mm F3.5もその1つです。
smc TAKUMAR 6×7 55mm F3.5は1971年に発売されたレンズになります。
レンズ構成は7群8枚、フォーカスはMF。
焦点距離は55mmのため、画角を広く取る事が出来ます。
67シリーズとも呼ばれている6×7シリーズのレンズは、マウント部分が独特な構造となっています。
67マウントと呼ばれる専用のダブルバヨネット式になっており、マウント部分に35mm~300mm、外爪は400mm~1000mmの2つの爪があります。
特殊なマウントですが、PENTAXのカメラだとアサヒペンタックス6×7か1989年にリニューアルされたペンタックス67、1998年に販売されたペンタックス67IIに対応しております。
社長の発案から生産された大判一眼レフですが、ファンからの人気は高く、バケペンの愛称で親しまれています。
交換レンズの多くが受注生産のため、市場に出回っている数は不明な貴重なレンズとなっています。