smc PENTAX-L 43mm F1.9 Specialは特殊なレンズです。
2000年に発売されたこのレンズは、当時流行していたオールドカメラブームに合わせて販売されました。
一眼レフカメラ用に生産されていたFAシリーズのsmc PENTAXFA 43mmF1.9 Limitedのマウントを、Lマウントに変更。
そのため、ライカのLマウントに対応したPENTAX唯一のレンズになります。
マウントだけを変更したため、レンズの性能はsmc PENTAXFA 43mmF1.9 Limitedと同一です。
レンズ構成は6群7枚で、フォーカスはMFです。
焦点距離は43mmで、船のような巨大な建築物や、画角を広く取りたいときに適したレンズです。
オールドカメラブームとはいえ、smc PENTAXFA 43mmF1.9 Limitedが選ばれた理由の一つとして、このレンズがPENTAXの中でもトップクラスの高性能を持っていることが挙げられます。
型番にあるLimitedとは、アルミを削り出して作られた高性能なレンズのことで、高コストのためPENTAXのレンズの中でも8種類にしか採用されていません。
アルミを使うことで小型かつ軽量化が実現されながら、PENTAXが持つ独特な表現力や、所有の喜びに変わりはありません。
smc PENTAX-L 43mm F1.9 Specialは特異な経緯で作られた高品質なレンズです。
そのため、クロームが800本、黒が1200本の限定生産で、今となっては非常に貴重なレンズとなっています。