1975年にPENTAXは、代表的だったM42スクリューマウントからKマウントへと大規模な方針転換を決定しました。
新しいバヨネット式のKマウントは、PENTAX後期を支える製品に数多く登場しますが、バリエーションが豊富なのも特徴です。
smc PENTAX-Aはその1つで、ペンタックス Aシリーズに対応したKAマウントを採用しています。
1984年に販売されたsmc PENTAX-A* 200mm F2.8 EDのレンズ構成は、6群6枚でフォーカスはMFのみです。
焦点距離が200mmと長いため、望遠レンズに分類されます。
遠くの物を手元に引き寄せたり、距離のある被写体をアップで撮るのに向いています。
ただし、レンズ単体で850gもあるため、取り回しはやや難があるでしょう。
このレンズには二つの特徴があり、一つはスターレンズと特殊低分散(ED)レンズを採用しているため、優れた色調補正とクオリティの高い描写性能を発揮してくれます。
もう一つが、このレンズがPENTAXの中で初めてEDと型番に付いたレンズということです。
過去にも特殊低分散レンズを採用したレンズはありましたが、何故か型番にEDとは付けていなかったのです。
対応するカメラはPENTAX純正カメラならKAマウントに対応している、スーパーAやプログラムAになります。
レンズのフチにある緑色の帯が特徴的で、性能のみならずデザインの人気も高い望遠レンズです。