
PENTAXは、それまでタクマ―のブランド名で親しまれていたレンズ群から、新たにsmc PENTAXシリーズを販売しました。
大きな違いはマウントの変更で、M42マウントからKマウントに変更した事で、大口径レンズの開発に成功したのです。
smc PENTAXシリーズは数回のバージョンアップを重ねて、多くのレンズが販売されました。
smc PENTAX-A* 15mm F3.5はその一つです。
smc PENTAX-A* 15mm F3.5のレンズ構成は12群13枚で、フォーカスはMFのみとなっています。
焦点距離が15mmと大変短く、超広角レンズに分類されます。
大きな建物や、風景を広く撮りたい時に役立つレンズです。
PENTAXの技術力が注ぎ込まれたスターレンズを搭載しているため、切れ味の鋭い立体的な表現に、優れた色収差補正が掛かった撮影が可能です。
このレンズが登場した頃は、PENTAX内部でも色々と変化があった時代になります。
このレンズは生産過程で方針の変更があり、球面と非球面の2種類があるのです。
見分けるポイントは名盤の字体が「5/15」となっていれば非球面、「5 15mm」となっていれば球面です。
PENTAXのレンズは高製品ですが、超広角レンズ群の中では性能も良く使いやすいレンズです。
海外でも人気が高く、なかなか市場では見かけない希少なレンズです。