
AI AF VR Zoom-NIKKOR 80-400mm F4.5-5.6D EDは2002年に発売された、ニコンFマウント用のレンズです。
17年前のレンズなのでラインナップ落ちしているのですが、デジタル一眼の普及期に発売されたレンズということもあって、型番も現行品とあまり変わりないように見えます。
ニコンFXフォーマット用のレンズなので、現行の35㎜フルサイズのデジタル一眼に対応しています。
80㎜の中望遠から400㎜の超望遠までカバーした望遠ズームレンズで、レンズ内手ブレ補正機構を内蔵しています。
F値がやや暗めに感じるかもしれませんが、400㎜までのズームレンズでF5.6まで明るくできたのは優秀だと言えます。
型番の最後に「ED」と入っていますが、これは特殊低分散ガラスを意味しており、このガラスをレンズに採用することで、色収差を極力抑える効果があります。
現行品のレンズでもEDレンズを使った製品はいろいろありますが、AI AF VR Zoom-NIKKOR 80-400mm F4.5-5.6D EDが発売された当時は画期的な試みでした。
手ブレ補正がカタログスペックで約2段分と、現在の手ブレ補正機構から考えるとかなり効果の薄いレンズのように感じますが、これも発売当時で考えると手ブレ補正自体が登場したばかりという時代なので、2段分とは言え手ブレ補正が効くというのは、撮影者にとってアドバンテージの大きい機能だったわけです。
発売当時は約27万円と高価なレンズでしたが、デジタル時代に入ってからのレンズということもあり中古と言えど高い需要があります。
スペックは最新のレンズに比べれば見劣りするのは否めませんが、入門用の1本としては贅沢な1本になるかもしれません。