AI AF NIKKOR 18mm F2.8Dは1994年4月に発売された、ニコンFマウント用のレンズです。
ニコンの純正レンズですが、ニコンのレンズはいろいろな変遷をたどっていて種類が多く、わかりにくい点があります。
このレンズも型番だけ見ると現行のニッコールレンズと大差ないように見えますが、発売年月からわかる通り20年以上前の古いレンズになります。
Dタイプと呼ばれるレンズで、レンズ内にCPUを内蔵。
さらに、ピントリングの部分に距離エンコーダーを搭載し、レンズマウントを介してボディ側に撮影距離情報を伝達できます。
自動絞りもでき、AFやMF・モーターの有無で仕様の違うレンズが混在しています。
発売当時はフィルムカメラ全盛で、デジタル一眼の登場はまだ先の話でしたが、このレンズは現行のニコンFマウントのデジタル一眼に装着して使うことができます。
18㎜という超広角レンズながら、F2.8という明るさを確保しているため大口径のレンズとなっており、最短撮影距離も25㎝と非常に寄れるレンズです。
非球面レンズを使うことで、無限遠までシャープな描写力を持っています。
画角も100°までカバーしているので屋内の撮影はもちろん、建物などの撮影にも向いています。
やや古いレンズではありますが、超広角の単焦点ということもあって、中古価格は意外に値落ちしていません。
程度のいいレンズがまだまだ多いということもあるのでしょうが、超広角撮影を楽しむにはいい選択肢になる1本でしょう。