Carl Zeiss Planar T*CF 80mm F2は、スェーデンの名門カメラメーカーであるハッセルブラッドの交換レンズとして発売されました。
このモデルは発売当初の「銀銅鏡」ではなく、のちに開発、採用されたTコーティングが施されたものになります。
CFレンズはフォーカルプレーンシャッターを搭載したFレンズにプロンター社のレンズシャッターを組みこんだものです。
これは1982年から発売されたシリーズで、シャッターの作動を切り替える「Fモード」が搭載されているのが特徴です。
Carl Zeiss Planarシリーズには、80mm F2.8モデルもありますがこの80mm F2モデルの人気の理由は、飛び抜けた明るさにあります。
F値が2であることから、ピント合わせに少し慣れが必要ですが、アップでの描写も非常に明るく鮮明に写すことができます。
人物を被写体としたポートレートでは特に威力を発揮し、人物の肌色や肌感までも驚くほどの描写が実現できます。
またこのレンズの特徴である明るさを武器にした近接での花の撮影などにも多く使われています。
このレンズ一本でなんでもできるといった万能レンズではありませんが、80mm F2にしか写せない魅力があるレンズでもあります。