Planar T* C 80mm F2.8は、ハッセルブラッド用のレンズで1970年に西ドイツで製造されました。
このレンズにはタイプが2つあり、「銀鏡胴」であるCレンズとTコーティングが施された「黒鏡胴」があります。
現在相場が高いのは「黒鏡胴」の方ですが、どちらもデザインが重厚で人気が高いレンズです。
このレンズの魅力は、とにかく解像度とボケ味が素晴らしいことです。
これは大きな魅力なのですが、動く被写体にピントを合わせるのは非常に難しいです。
特に動物や子供などをポートレートする場合、マニュアルでピントを合わせるのに時間がかかるため、ピントが合った瞬間に被写体が動いてしまうという残念なことも多々おこります。
このレンズのクセになれるまでは、まずF値をF8かF11ぐらいで練習するのをオススメします。
動く被写体は少し慣れが必要ですが、止まった被写体を写すと鮮明な画質、とろけるようなボケを描写してくれます。
猫や犬などの動物を撮影すれば毛並みやヒゲなどの細かな部分の鮮明な描写におどろきます。
オールドレンズファンの中でも、この鮮明な写りとシャープな描写で高い評価を得ており、長い間人気が衰えない銘玉です。
生産数が少ないため、入手困難な希少レンズでもあります。