F-Distagon T* CFi 30mm F3.5はハッセルブラッドのレンズのなかでも最高峰といわれるフィッシュアイレンズです。
ハッセルブラッドのCFシリーズレンズの後継にあたるCFiシリーズのレンズで、ハッセルブラッドの500シリーズなど、レンズシャッター式の中判フィルム一眼レフのほか、Fポジションで使用することで200シリーズなどのフォーカルプレーンシャッターのカメラでも利用可能です。
MF専用でレンズ構成は8枚でディスタゴン構成、最短撮影距離は0.3mとなっており、ディストーションを活かしたフィッシュアイレンズならではの特徴的な描写を楽しむことができます。
レンズはカール・ツァイス製のレンズを使用しているため、非常にクリアかつシャープな描写で、ハッセルブラッドのレンズの特徴である高い色再現性も相まって非常に高いレベルの描写性能を備えています。
そして、ツァイスレンズの優れたコーティング技術として広く知られている、T*コーティングも施されているため非常に広い画角ながらゴーストやフレアの写り込みも極限まで抑えられています。
フィッシュアイレンズによるダイナミックな描写と鮮やかで繊細な描写を楽しむことのできるF-Distagon T* CFi 30mm F3.5は、まさにハッセルブラッドレンズの到達点ともいうべきレンズのひとつです。
発売当時は高価で、市場にほとんど出回っていなかったこともあり、今や非常に希少で高価なレンズとなっています。