
Distagon T* CF 60mm F3.5はハッセルブラッドが発売したカール・ツァイス製レンズで、35mm換算で約33mmの焦点距離となる広角単焦点レンズです。
このレンズはCFタイプと呼ばれておりレンズシャッターを内蔵しているため、ハッセルブラッドの500シリーズといった6×6判中判フィルム一眼レフで使用できます。
また、Fポジションに設定することで、フォーカルプレーンシャッターのカメラでも使用可能となり、2000FCや200シリーズといったカメラで使用できます。
MF専用で、レンズ構成は7枚構成、最短撮影距離は0.6mとなっており、カール・ツァイス製のレンズを使用しているため、写りは非常にシャープで絞り開放からキレのある描写が特徴です。
また、カール・ツァイスの象徴ともいえるT*コーティングが施されていることによる高い逆光性能も評価できるポイントです。
同じCFレンズシリーズで人気のあるDistagon T* CF 50mm F4.0などの陰に隠れがちなDistagon T* CF 60mm F3.5ですが、その描写力はほかのレンズに勝るとも劣らない素晴らしい性能を秘めています。
現在の中古市場では出回っている数が少ないこともあり、コレクターをはじめ、ハッセルブラッドユーザーからも高い人気を誇っているレンズです。