1994年に京セラが販売したコンタックスGはコンタックスと銘打っているが、特別に設計されたGマウントを採用しているため、コンタックス用レンズと互換性を持っていませんでした。
そのため、コンタックスG用に新たにレンズが開発され、Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.5-5.6はその一つになります。
Vario-Sonnar T* 35-70mm F3.5-5.6のレンズ構成は8群13枚で、フォーカスはAFに対応します。
焦点距離は35~70mmのため、やや広角よりの標準ズームレンズに分類されます。
人間が見ている景色をそのまま切り取ることや、大きな建造物の全体を映し出すことに向いています。
Carl Zeissのレンズの特徴に特殊なレンズコーティングがあります。
80年前に開発され、以来進化を続けてきたコーティング技術によって、映し出された像は細部まで際立ち、悪天候下であっても視界が鮮明になっています。
型番にあるT*がマルチコーティングをした証しとなっています。
上記の通り、Gマウントと呼ばれる特殊なマウントのため、コンタックスGにしか対応していません。
しかし、マウントアダプターを併用すれば、ほかのコンタックスシリーズなどに取り付けることが可能です。
来歴のせいもあって癖のあるレンズですが、Carl Zeissの高い技術力が詰まったレンズです。